CRF: Human CRF ELISA Kit (YK132)

CRF: ヒト CRF ELISA キット (YK132)

Corticotropin Releasing Factor(副腎皮質刺激ホルモン放出因子、CRF)は1981年Valeらによりヒツジの視床下部から単離、構造決定された神経ペプチドであり、Corticotropin Releasing Hormone(CRH)とも呼ばれています。ヒトCRFとラットCRFは同一アミノ酸配列で、いずれも41アミノ酸残基(MW. 4758)からなり、C末端はアミド構造になっています。また、マウスCRFもヒトCRF、ラットCRFと同一アミノ酸配列であることが認められています。CRFファミリーに属するマウス/ラットUrocortin 1とはアミノ酸配列で45%の類似性が認められまた、ヒトUrocortin 1のアミノ酸配列とは42.5%の類似性が認められています。CRFは脳下垂体前葉においてACTH合成および分泌を促進する視床下部-下垂体―副腎系(HPA)の主要な因子の一つです。CRFはまた、中枢神経系および下垂体を介し、ストレスに対する反応に関与しているとも考えられています。
CRFのヒトでの主な産生部位は視床下部のほかに脊髄、胃、膵、十二指腸、副腎髄質、胎盤などであり、ラットでは視床下部以外に小脳、嗅覚球など脳内各部位および視綱膜、聴覚系に分布することが知られています。マウスでは最も濃度の高い視床下部、正中隆起以外、扁桃体、前頭葉、脳橋、小脳での免疫活性も報告されています。いずれも脳以外に広く分布しているため、血中CRFがそのまま視床下部-下垂体―副腎系(HPA)の機能を反映するか否かの議論はいまだ結論に至っていません。矢内原らは血中CRFを腫瘍のマーカーとして利用することができる可能性を指摘しました。近年、CRFとストレスおよびアルツハイマー病(AD)の関連が注目され、うつ病、不安神経症, などで脳脊髄液(CSF)中CRFの濃度が変化することが指摘されています。急性あるいは慢性ストレス負荷により作製したモデルラットの脳各部位のCRFを測定し、CRFにはストレスに対する調節作用のあることが示されました。ADとの関連についても、AD患者のCSF中のCRF免疫活性は健常人より著しく低いという報告があり、Davis らは重度老年性の痴呆患者(Dementia)のCSF中CRFの低下を指摘し、CRFは神経化学物質マーカーとして早期のDementiaおよびAD患者の診断に有用であることを示唆しました。また、血中や組織中ではCRFは通常binding protein (BP)と結合した形で存在するが、Behan らはAD 患者の脳組織中のCRFが著しく低下することを明らかにし、ヒト脳中のCRFがBPとの結合によりCRF受容体結合能を失うこととし、人の脳中遊離CRF量は、CRF-BP結合によって決定されることを示しました。こうした結果から脳内遊離 CRFを増加させることによりADの治療に繋がる可能性があると指摘しました。一方、培養神経細胞ではCRFの添加によりアミロイド-βペプチドによる細胞死が抑制されたことから、CRFは脳内ニューロンに対し保護作用があると報告されています。

▼ 定価79,000円です。
▼ 0.078~2.5 ng/mLの範囲で測定できます。
▼ 血漿の測定ができます(前処理が必要です)。
▼ 検体量は50 μLです。
▼ 同時再現性:ヒト血漿 CV(%) 1.17~4.34
▼ 日差再現性:ヒト血漿 CV(%) 1.46~9.15

<交差反応性>

関連ペプチド 交差反応性(%)
CRF(1-41) (Mouse, Rat, Human) 100
CRF(17-41) (Mouse, Rat, Human) 0.1
ACTH (Human) 0.01
ACTH (Mouse, Rat) 0.01
Urocortin 1(Human) 0.01
Urocortin 1(Mouse, Rat) 0.01
Urocortin 2 (Mouse) 0
Urocortin 3 (Mouse, Rat) 0
PACAP27 0
PACAP38 0
VIP (Human, Porcine) 0

 

YK132 Human CRF ELISA 取扱説明書(PDF)

CRF関連キット

Mouse/Rat CRF-HS ELISA Kit (YK131)

 

 

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